「私どれだけ食べても太らないんです~♪」
「…」
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世の中には2種類の人間がいます。
どれだけ食べても太らない人と食べたら食べただけ太る人。
この違いはどこにあるのか?
生まれつき?遺伝子?運動量?
それもあるんでしょうが、こんな面白い話があります。
太るか痩せるかは腸内細菌で決まる!
目次
- 目次
- 痩せている人と太っている人は腸内細菌が異なる
- 太っている人に多いのはファーミキュテス門に属する細菌
- 痩せている人に多いのはバクテロイデス門の細菌
- ポリフェノールが痩せ型細菌を増やす
- コーヒーもポリフェノールがたっぷり
- まとめ
痩せている人と太っている人は腸内細菌が異なる
腸内細菌が太るか痩せるかを裏付ける、ある実験が行われました。
肥満の人の腸内細菌を移植されたマウスはより多く脂肪が蓄積
研究者らは、それぞれの双子から腸内細菌を集めて、無菌のマウスの腸に移植。肥満の人からの腸内細菌を移植したマウス群と、痩せた人の腸内細菌を移植したマウス群を用意します。この両群のマウスは、標準的なエサ(同内容・同量)を摂取するようにします。その結果、肥満の人から腸内細菌を移植された無菌マウスは、痩せた人の腸から細菌を与えられた無菌マウスに比べて体重が増加し、より多くの脂肪が蓄積しました。出典
太っている人の腸内細菌を持ったマウスの方が、痩せている人の腸内細菌を持ったマウスよりもデブになったって研究です。
じゃあ太っている人と痩せている人の腸内細菌には、どんな違いあるのでしょうか?
太っている人に多いのはファーミキュテス門に属する細菌
太っている人にはファーミキュテス門に属する細菌を過剰に持っていることがある研究で分かりました。このファーミキュテス門に属する細菌はヨーグルトや善玉菌食品に見られる乳酸菌にも含まれており、必要以上に活発だったり、多すぎたりすると脂肪が付きやすくなるそう。
ノースカロライナ大学チャペルヒル校のセモヴァ(Ivana Semova)とロールズ(John Rawls)らは,透明な小型魚ゼブラフィッシュ(Danio rerio)の腸における脂肪酸の吸収を調べた。この結果,エサをたくさん食べるほどゼブラフィッシュの腸内でファーミキューテス(フィルミクテス門)というグループに属する細菌群が増え,腸の細胞が脂肪を吸収する効率がよくなることがわかった。
「効率よく吸収できるのは良いことじゃないか」と思うかもしれませんが、いつでもどこでも食べれる現代においては強敵です。
痩せている人に多いのはバクテロイデス門の細菌
対する痩せている人は、バクテロイデス門に属する細菌が多いです。このバクテロイデス門の細菌は余分な脂肪吸収を抑えてくれます。
腸内でバクテロイデスが生成した短鎖脂肪酸は、腸壁から吸収されて血液中に入ります。
血液と一緒に体を巡る短鎖脂肪酸が脂肪細胞に働きかけると脂肪の取り込みが抑制され余分な脂肪吸収を防いでくれます。他にも短鎖脂肪酸は筋肉に働きかけて脂肪燃焼を促進する作用もあるとされています。脂肪蓄積防止・脂肪燃焼促進とダブルのダイエット効果が期待できるということになりますね。痩せる腸内細菌? バクテロイデス門はダイエット救世主か | 乳酸菌×オリゴ糖で腸美活♪
つまり、痩せたいのであれば、バクテロイデス門に属する細菌、「痩せ型細菌」を増やせば良いのです。
ポリフェノールが痩せ型細菌を増やす
痩せ型細菌であるバクテロイデス門の細菌を増やす1つの食物成分がポリフェノール。
チョコレートに含まれているあれですね。実際にチョコはダイエットに良いという話もあります。
ただし、あまーいやつは論外です。
むしろ食欲が増してしまいます。
コーヒーもポリフェノールがたっぷり
他にもポリフェノールをたっぷり含む食品があります。
そう、それはコーヒー!
コーヒーに含まれるポリフェノール含有量。
お茶の水女子大大学院:近藤和雄教授のコーヒーとそれに含まれるポリフェノールの関係の研究・調査によって
「飲料中の総ポリフェノール量(mg/100ml)」は赤ワイン230に対してコーヒーが200と、ほぼ同量のポリフェノールが含まれていることも判明しています。
という結果が出ています。
ちなみに生のコーヒー豆10gにつき、約300mg含まれているそうです。
コーヒーが身体に良いのにはちゃんと理由があったんです。
まとめ
・太っている人と痩せている人は腸内細菌が異なる
・痩せ型細菌を増やすにはポリフェノールが良い
・チョコとコーヒーは多量のポリフェノールを含む
筋トレだランニングだ言う前に、腸内環境を整えてみては?
腸内環境の整え方はこれ↓